欠陥住宅を見抜く
II 欠陥住宅を見抜く
先日、民放テレビ番組で不動産業界を扱った番組がありました。
職業柄見入ってしまったのですが、
今日はその番組内でも盛り上がっていた欠陥住宅について取り上げたいと思います。
*欠陥住宅とは何か?
「欠陥住宅」とは見えない部分で手抜き工事が行われた住宅のことです。
リンク Wikipedia
例をあげると、
- 耐震壁に使われる構造用合板の厚み不足や釘の種類の誤り
- 断熱材の施工不良
- 住宅の基礎がコンクリートじゃなく、コンクリートブロック
- 材料の使い回しや継ぎ足し
- 設備工事による躯体の損傷
- 誤った耐震リフォーム
等など、きりがありませんが、新築、増改築、リフォームを問わず多く見受けられます。
*なぜこのような事が行われるのでしょうか?
- 現場ではたらく大工や工務店の知識不足
- 詐欺まがいの工務店、リフォーム店、不動産業者
が考えられます。
その原因として、私はこれらの多くは建築士が関わっていないところで発生していると思います。
*これらを避けるにはどうすれば良い?
- 小さな工事だとしても「建築士」が計画を担当するところを選ぶ。「設計士」や「コーディネーター」ではないです。
- 工事見積書とあわせて設計図や施工計画を説明するところを選ぶ
上記が出来なかったり、忙しさを理由に断ってくる工務店やリフォーム店は避けたほうが賢明です。
知名度や店構え、HP、担当者の人柄がよかったとしても要注意です。
- できる事とできない事ときちんと伝える。
- 事前にコストを決める。
- 工事内容を事前に説明する。
これらは基本中の基本ですが、出来ていないところが多いのではないでしょうか?
安くて良いに越したことはないですが、価格にこだわるあまり品質まで落としてしまうと本末転倒になってしまいます。
手間やコストは多少かかっても誠実な仕事をするところを選ぶことが、欠陥住宅を避ける最善の方法と考えています。
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