京都のホームインスペクター 

京都 ホームインスペクション(住宅診断)のブログ

排水管のメンテナンス

II排水管のメンテナンス

 

久しぶりの住宅メンテナンスの話題です。

築20年の拙宅(一戸建て賃貸)の排水管が詰まりました。最近多少の怪しさは感じていましたが、とうとう庭の枡から排水が溢れて土間が水浸しに、、、

 

原因究明と対策へ

何事もそうですが、問題の根本には何らか原因があります。それらを突き止めないと問題解決にはなりません。

状況確認

浴槽の残り湯を流すと、裏庭にある枡があふれる。

原因の予測

  1. 枡が何らかの原因で詰まっている。
  2. 配管が何らかの原因で詰まっている。

考えられる効果的な対応

  1. 枡の詰まり→掃除
  2. 配管の詰まり→業者に依頼

 

排水の種類

住宅に排水枡の種類は概ね「汚水枡」、「雑排水枡」、「雨水桝」の3種類です。トイレは汚水へ、風呂や洗面、台所などの排水は雑排水へ、樋の雨は雨水桝へ配管でつながれています。敷地内に塩ビ製や鉄製のフタがいくつもあるのはこのような意味があります。敷地内で集められた排水は自治体によって排水方法が異なりますが、配管を通して道路の下にある公共下水へつながれ、廃水処理場で処理されます。

 

やれることはやってみる

今回、風呂のお湯を抜くと溢れてくるので、「雑排水」の枡と配管が怪しいです。

正月早々、庭の枡内の汚泥を掻き出して掃除をしました。蓋を開けてシャベルで泥をすくってひたすら出します。20年分の汚れといっても10リットルのゴミ袋に十分入る程度です。

その雑排水枡には3本の配管が接続していました。そのうち一本は下水への配管、あとの2本はお風呂と洗濯槽?だろう。「でも、配管の向きが変だな??」と、その時思いましたが、そういうこともあるのかな程度に思っていました。

 

またあふれる

掃除した次の日、風呂のお湯を抜くと、また溢れてきます。つまり、掃除した枡が原因ではなかった。ということです。敷地内の枡をすべて開けて中を見ましたが、詰まる原因は見つかりませんでした。 では配管かな?と思いましたが床下点検口から床下を覗いてみたところ、床下にも枡がありました。。。

 

床下に排水枡

通常、住宅を新築するの場合は床下に枡を設置しないので、床下に枡があるとは思いませんでした。築年数が古い場合はよくありますが、、、床下に枡がある理由はよいとして、枡のフタを開けてみると枡に接続している配管が詰まっていました。この詰まりが原因でキッチンや風呂からの排水が流れにくい状態になり、庭の枡の方に排水が逆流して溢れてしまっていました。

 

詰まりを掃除

キッチン、風呂、洗面の水を流しながら棒状のモノで突いて配管の詰まりを取り除きます。最後に排水の流れを確認して作業完了しました。

 

排水枡のメンテナスが必要

今回わかったのは、20年くらいすると配管に異物が詰まるということ。

拙宅の場合は庭の方に排水がオーバーフローしましたが、状況によってはキッチンや風呂の排水が逆流して部屋内で水漏れすることも考えられます。

枡のフタを開けるのは多少勇気が入りますが、掃除自体は結構簡単なので枡フタを開けて掃除をしてみてください。

 

今年も引き続きホームインスペクションのご依頼もお待ちしています。

 

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